Yuzo Photo Gallery ◆ 2018



2018/10/13
バ-スディ-ライブ
1部

ホセが植えた木に雨が降っている
マンゴーシャワー・ラブレター
ウボンへの手紙
幼児ブラーング
西日本災害前夜の赤坂自民亭
ギターの話だよ
ピンの歌(モンコン)


J160Eを抱えた勇造さんが静かに歌い始めたのは
ホセが植えた木に雨が降っている
「ホセ」のところでモンコンさんのことがダブっているような
しみじみとしたものを感じた。


 

ケイメイさんのレインツリーで始まった
マンゴーシャワー・ラブレター
カンカンという固い音のドラムが響く。
一気に視界が広がっていく。


 
 

ここで秋の部が始まりますとご挨拶。
タイと行き交うキッカケを作ってくれたモンコン。
体調を壊しつつも、しぶとく生きてくれていたけれど
1ヶ月前に亡くなりました。
今日はモンコンを偲びつつ、タイの歌を聴いてもらおうと思います。
実は数えてみたらタイの歌が3、40曲もありました。

    

仲さんがマンドリンに持ち替えて
ウボンへの手紙 ♪コーラより旨い雨水…そんな雨水を飲んでみたいと思いながら聴く。

 

幼児ブラーング
30年くらい前に訳したという歌。
あれから高速道路ができ、町は変わったように思うけれど
変わらない部分も残っている。
ゴミの山の中から大好きなぬいぐるみを探す女の子の
切ない歌。
ベースがリズミック。


 

J160Eに持ち替えて、仲さんもエレキに始まったのは
西日本災害前夜の赤坂自民亭
♪その時彼らは宴会をしてた
♪その時彼女らは宴会をしてた
怒りが爆発し、胸が空く思い


 

再びハミングバードで、軽いレゲエのリズム。
新曲
ギターの話だよ
先日毎日新聞でバースディライブの取材を受けたあと
支局長が実は…と中学の時から勇造さんの歌を聴いていたことを知り
話が盛り上がった時の様子を歌にしたもの。
♪毎日10分でも弾くといい
永見さんの嬉しそうな顔が見える。
なんと客席に当のご本人がおられて
ライブ終了後も一緒に楽しませていただく事となる。

 

1部の最後はモンコンの
ピンの歌
シンバルがジャ〜〜〜ンと響いている。


 


 
 
2部
ピンの音は続く
マンダレーの若者
旅のスケッチ
夢で会いたい
大文字
雲遊天下
これで十分

 アンコール
チャオプラヤ河に抱かれて
満月 
  

2部の最初は、永見さんがチンチャップという鐘を持ち
勇造さんと2人で
ピンの音は続く
いやはや、この鐘は曲者だと思った。
永見さんが演奏されると、単なる鐘でない、見事なリズム楽器になって
奥行きを見せてもらった気がする。

 

 

マンダレーの食堂に入った時
食事の終わった客の帰ったテーブルを
横に縦に、丁寧に丁寧に拭く若者を見て感動してできたという
マンダレーの若者


   
 
旅の楽しみは食べ物と人だという勇造さんは
吟遊詩人。
旅の歌はその風景が浮き出てきてどれも秀逸。
森田大地くんが仲さんのギターを借りて
旅のスケッチ

 

晴三さんのカリンバと一緒に
夢で会いたい
モンコンのことを思いながら歌います

いつにも増して切ない。
カリンバが水のように流れている。


 


  

バンドで大文字
初めて人前で言います!7月6日円山音楽堂が取れました!

拍手が沸き起こる。
これで来年の70才コンサートは確定した。
そんな覚悟を込めたように、大文字が湧きあがる。




   

1番から3番まではソロで
雲遊天下
そしてそこに静かにバンドが寄り添ってくる。
それはまるで、勇造さんの背後を埋めていくよう。



弾けるようにそれで十分
久しぶりに永見さんのソロを堪能する。
仲さんもキレがいい。
ケイメイさんのハープも弾けた。


  




 

勇造さんのタイの歌はまだまだある。
その大御所がアンコールの曲となった。
たゆたゆとした水が流れる
チャオプラヤ河に抱かれて
この河を実際に見たことがあるので
桟橋が揺れて返るときのちゃぷちゃぷとした音が重なる。
仲さんのギターがリリカル。
最後は永見さんのバスドラがドン!と鳴って終わった。
こういう終わり方は初めて。

ここでモンコンのお葬式の様子を少し話される。
友だちと食事をしたあと、駐車場でパタリと亡くなったという。
そういう亡くなり方に、モンコンには徳があったという。
歌の好きな男、酒の好きな男。
あのくしゃんとした笑顔が忘れられない。

歪んだ音での
満月
歌を中心にして、歌を際立たせるようなバンドの演奏。
音が上から降ってきて、静かに沈んで行く

 



  



 
勇造さんとモンコンとの出会いは35年前の東京。
スラチャイとモンコンの大スターに導かれて
勇造さんは友部正人さんとタイに行き、演奏することになったという。
モンコンは体格と同じく、大きな人やった。
亡くなって尚、後味がいい。
モンコンはやっぱり徳があったんやと思う。

人が人を呼ぶ。
出会ったことは奇跡だと思うし
それをどういう風に繋げていくか、それはその人次第。
モンコンは亡くなってしまったけれど
勇造さんには新しい出会いがあった。
打ち上げでの様子を見ていると
支局長とはこれからも楽しく繋がれそうな気配。

まだまだ繋がっていく。

モンコンには楽しい時間、繋がりをいただきました。
それはどんどん繋がっていますので、ご安心ください。
ご冥福をお祈りしています。


 
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