2017/5/7 豊田勇造 仲豊夫 OA/中村達紀 藤井よしのり |
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OAは中村達紀くん&藤井よしのりくんの「のりのりコンビ」(笑) 中村くんとはもう5年くらいご無沙汰していて 東京に行ったあと沖縄に行ったとか、うわさを聞いて少し気になっていたけれど かわらず元気一杯で嬉しくなる。 そして、中村くんが勇造さんに会わせたいと連れてきたのは、ギターリスト藤井くん。 時々タイで演奏活動もしているらしく 全体の流れをよく理解した演奏で、なかなか熱くてうまい! 一方中村くんは以前にも増して体を使っての表現が増し 何より嬉しそうで楽しそうで… 芸風が変わった?(笑) そう何より「中村“たこ”達紀」の「たこ」が消えたよね。 ここで若い2人が現れたことは、勇造ファンとしても嬉しいこと。 |
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勇造さんと仲さんと、そして中村くんの3人で ハンク・ウィリアムスを聴きながら これがロックンロールバージョンで、最初は何が始まるのかと耳を澄ます。 この裏切りがなかなかカッコイイ! |
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続いて大山くん 歌詞から鮮やかに大山さんの姿が現れ お会いしたこともないのに、イメージが膨らんでくる。 かっこよかったんやろね〜! 久しぶりにたっちゃん(中村くん)とやるし、たっちゃんに試練を与えようと思うので 1部の全曲をたっちゃんにもやってもらいます 勇造さんは中村くんと離れたあとも、彼のことを気遣って年に2度ほど電話をしておられたとか。 同じように気遣っていたつもりの私だけれど、このあたりの行動の有無が雲泥の差。 おおいに反省する。 |
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ジェフベックが来なかった雨の円山音楽堂 こ〜んな恰好して〜♪ 中村くんは力いっぱい、仲さんはほどほどに…なかなか面白い一瞬が撮れた。(笑) 最初の勢いを置いて、曲はけだるく終わった。 |
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中村くんのポーズを真似た勇造さん。 けど、ヒップホップになってないし。(笑) |
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タイで勇造さんやサバーイさん&ドンたちがよく行くという飲み屋に アンディという65才くらいのブルーズシンガーがおられるらしく その人のことを歌ったアンディズ・ブルーズ |
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2部では藤井くんが一緒に、ホールド・オン 仲さんと藤井くんのエレキギターが呼び合っていて それが楽しそう。 |
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ちなみに藤井くんのギターはフェンダーカスタムショップのレリック。 レリックというのは、長期間使用された傷や状態を再現した 使い込んだ風合いがあるギターということ。 フェンダーのビンテージギターは自分に合わなかったということで 敢えてレリック加工し、更にあちこち手を加えた高級品。<価格を聞いてびっくり仰天! 彼にとても馴染んでいたようで、エレキはこれ1本ですとのこと。 1本なら許そ…(笑) |
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ここで仲さんコーナー 最近こういう無茶ぶりが多くて…とぶつぶつ言いながらセットする仲さんがおかしい。(笑) 沖縄風の慈しみの歌と 身の程知らずですがブルーズをやります…とムーンシャイン この曲は密造酒の歌らしく 仲くんはこう見えて…と勇造さん。(笑) |
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仲さんと2人で5月の歌を1曲と小松ちゃん ヒバリちゃんに聞けば、小松ちゃんは5月に亡くなったからだそうな。 ♪門に守られている ♪黙って席を立つ ♪酒を汲む この歌の言葉は抜群に厳選されていると、いつも唸る。 詩としても名作だと思う。 段々クレッシェンドして曲は終わった。 大文字 はっきりしたレゲエのリズムで、パラドックス・オブ・アワーエイジ 俺たちの時代の矛盾 ジャキジャキとしたギターが小気味よい。 続く5月の歌として、九つの鐘 願い込めて仲さんが鐘を鳴らす。 結構上手!(笑) |
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当時A面が米、B面がタイ米ブルーズというカセットを作ったら 時代が時代だったから あちこちから毎日のように取材依頼が来たという。 あの時欲張らず、おかしな?団体を作らずに 素直に歌に託したことの邪念のなさが よかったんかもしれんと 打ち上げの時の槇野さんと勇造さんの会話。 いつの間にか仲さんはマンドリンに持ち替えて。 |
アンコールでは4人で米を。 16、7年前、高槻のピアマータで「うちの息子も勇造さんの歌を歌うんですよ」という お母さんからの紹介で、中村くんと出会い、その歌というのが米だったということ。 渋い選択だよね。 楽しそうやね〜♪ 中村くんの演奏中の笑顔は最高! |
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続いて住所録 何故この歌を選ばれたのかなあと思いを馳せる。 もしかしたら、仲田コージさんのことを思われたのか? 一瞬だれが歌っているんだろうと思ったら 藤井くんのギターがまるで女性が歌うような音を出した。 しみじみとよかった。 最後は満月 数日前の映画館でも聞いた。 向かって左に熟練した仲さんのギターが悠然と構え 右には若い2人の踊るような熱気が充ちている。 この絶妙なバランスを楽しむ。 |
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こうして数年ぶりの再会は熱気を帯びて幕を閉じた。 旨い酒をのむぞ〜ってね。(笑) 亡くなる人がいる、再び出会う人もいる。 自分の力では計りしれない流れの中にいて いろいろあるけれど、矢印はそれでも生きる方向に向いている。 目の前に現れる苦難は避けようがないけれど どう立ち向かうかは「私」に掛かっている。 そして、動けばおのずと目の前が展開していく。 壁だと思っていたものが、実は扉だったということもあるかもしれない。 無理をせず、ゆっくりアジアの子になって歩いて行けばいい。 そんな気分になった連休の最後の日のライブだった。 |