Yozo Phto Gallery2011



 



数ある勇造さんのライブの中でも異色の「ギブソン・パーティー」
勇造さんの影響を受け、いつかギブソンのギターを、いつかあんな演奏を
そんなギター少年たちが
勇造さんとゲストの赤木さん(赤べぇ)を囲んで、わくわくドキドキと集った。



 

今年も司会はカンチ。
そして、恐れ多いことに
私が裏方を務めることになった。

 1部
Gibson Friends

森田大地
そのべだいすけ
自転車操業(金山雅幸・山元大造)
砂布均
吉田稔也
杉本カズ
原ファミリーバンド(原敏清・昭子)
鼻炎トリオ(カンチ・スナフ・キムラ・アリマ)


森田大地

実は普段はマーティンやテイラーで
心地よいインストを弾いている。
この度、関東から京都に帰ってきて
勇造さんに勧められてエントリーすることになった。
ということで、勇造さんのハミングバードを借りて登場。

カンチ曰く。
「いきなりギブソン・パーティーのシュッとした隠し玉でした」(笑)





 

そのべだいすけ

彼もまた、最近京都をねぐらにするようになった1人。
世界あちこちを旅し、勇造さんに共感している。
普段はカワセのマスターを弾いている。
でも、持ってるんよね。(笑)
ギターは1957年のLG-1
この日に合わせて修理をしたという。



自転車操業(金山雅幸・山元大造)

知る人ぞ知る、師弟コンビ。
金山先生はJ200
山元くんは今年もアドバンスト・ジャンボを抱えて登場。
J200も持っているけど
敢えて辺りを見回し、このギターを選択。(笑)




砂布均

1960年代のオールドJ200。
去年のギタークリニックでは
いろんな意味で話題になっていたけれど(!)
やはり今年もその意味ではナンバー1だと
Dr.キムラの弁。(笑)
でも、一応磨いてきたらしいんやけど。(笑)
その分?よく手に馴染んでいる。


 


吉田稔也

江坂音屋景気屋の焼き鳥屋のご主人。
ハミングバードに思い入れが強い。
怪我をされて重症だった奥さんが回復されて
お店も休んで一緒に来てくださったのが、嬉しかった!
元気なステージから
喜びがあふれていたように思う。

 



杉本カズ

吉田稔也さんのお店でライブをされている。
ギターはギブソンもどき。
この方もまた、沖縄料理のお店を休んで参加。
パールのハミングバード・コピーモデルを抱えて
エントリーされた。
甘い声でした。
 

原ファミリーバンド(原敏清・昭子)

去年はJ200 で揃って登場された2人。
今年は、揃って赤いギターを抱えて登場。
原敏清さんはこの1年の間に、赤いダブを買われたという。
どちらもピカピカ☆
ご夫婦で歯止めのない幸せに、カンチ、羨ましがるの巻。(笑)
谷川俊太郎の詩「死んだ男の残したもの」という歌が
ちょっと重みのある昭子さんの声にぴったりだった。

 

鼻炎トリオ(カンチvo.eg/スナフeg/キムラeb/アリマdr)

「移民の歌」の触りで登場したあと
ギブソン〜♪って振り向くと、背中には「ギブソン」の文字が…(笑)
実は、楽屋で私がせっせと貼り付けた。(笑)



カンチはギブソン・エクスプローラー、これは本物。
スナフくんはギブソンのフェンダーエレキ(!)
キムラさんはギブソンもどきのグレコベース(!)
アリマさんはこの日のために自作ギブソン・ドラム(!)
見えないけれど、ドラムには「オービル・ギブソン(創始者)」の写真を貼るという芸の細かさ。(笑)
ということで、手間暇かけて、ギブソンにこじつけた、なんでもありのネタバンドのステージ♪
あとで勇造さんに「ええ感じでロックしてたね」と言われてカンチ喜ぶの巻。(笑)

  

1部の最後は抽選大会。
勇造さん愛用のギブソンJ200のフォスファーブロンズのライトゲージ弦1セット
革製の可愛い携帯ピックケース
ギブソンTシャツ、勇造Tシャツ2枚…チケットに書かれた番号で抽選が行われた。
くじを引くのは、もちろんこの会の親玉・勇造さん!(笑)



 2部

ギタークリニック:Dr.キムラ)
ゲスト:赤木一孝



Dr.キムラによるギタークリニック
今回のテーマは「マーティンとギブソンの違い」
今やどこから見てもギブソン弾きのYさんが
昔はマーティンにも手を伸ばしていたということを挟みつつ
構造上の違いを解説。

 

赤木一孝(赤べぇ)

松崎博彦さんと今は亡き坂庭省悟さんとの3人で
SAMというバンドを組んで、活動されていた。
いろいろなミュージシャンのバックや、桂米朝事務所の音楽サポートもされている。
普段はマーティンD18-SVを弾いておられる。
この日は1936年製のギブソンL-4、美しいアーチドトップ。
(おなかがバイオリンのように膨らんでいる)
それはそれは大事にされているギターのよう。

 

弾くと話すでは大違い。
お話はなんておもしろいんやろっていう口調。
でもギターを弾くと、繊細で華麗なテクニック。
これをギブソンで演奏されるのはさすが!

3部
勇造ライブ

好きなもの(with 赤べぇ)
それで十分
チェンマイの月
大文字
Mama Don't Allow It〜二階のおばさん(with 赤べぇ)
パクセー (with 赤べぇ)

走れアルマジロ(全員で)
 




いよいよ勇造さんのステージ♪
まず最初は
好きなもの
急遽、赤べぇと一緒にやりたくなったと。

♪一番好きなもの
♪やっぱりギブソン
   

飛ばしまくりのそれで十分

こんだけギブソンが並んでいると
興奮してしもて…(笑)


何が十分だったんでしょ?(笑)

 

 

タイの洪水を思われての選曲だろうか。
チェンマイの月
去年は居並ぶギターをかたっぱしから取り上げて
嬉しそうにライブを構成されていたけれど
今年はここで初めて
並んだフレンズのギターに手を出された。
それは、吉田稔也さんのハミングバード。
もちろん、歌は
大文字しかない。

今回大変な中でエントリーされた吉田稔也さんに
よかったね、の気持ちを込めて
このギターを手にされたんだろうと想像している。
吉田さんも嬉しそうに
さあもういっぺん♪と声を出されていたのが印象的。




 



 

カントリーの曲…Mama Don't Allow It
赤べぇあっての選曲だったと思う。
コード進行を聞いていて
あれ?どこかで聞いたような?
「聖者が街にやって来る」と同じコード進行
そして…
二階のおばさんに変化していく。(笑)

 

2人の速弾き。
どちらも「これでもか!」って、意地の張り合い?(笑)

終わってから
興奮するわ〜!って勇造さん。(笑)

2台のギターが絡み合って
曲の前から後ろから、音を繋いでいくさまに息を飲む。
赤べぇのギターあっての
勇造さんのいつにないギターを聞くことができた。




久しぶりのパクセーを。





しっとりと、いい曲だなあと再認識する。



 
 
最後はフレンズが勢ぞろいして
走れアルマジロを。

 

音やの端から端までずらっと並んで、カメラに入りきらへん。
壮観!\(^o^)/




イントロで、両端から順番に音を出していくという勇造さんの発案に
最初は「はてな?」状態だったけれど
だんだん音が膨らんでいって、曲が始まっていく。
この人数ならではの面白さ。







例年なら出演者全員が前にでると
客席が少々さみしくなっていたけれど
今年は違う!
客席も満席!賑やかで嬉しい〜!\(^o^)/








 
世に星の数ほどミュージシャンがいるけれど
自分の好きなメーカーのギターの名前を冠にしてライブイベントができる人は
そうそういないのではないだろうか。

勇造さんはそれができる。

勇造さんのギターに憧れるギター少年たちが、たくさんいるから…
彼らは一様に、食い入るように勇造さんの手元を見つめている。

そう…彼らは「ギブソンという橋を渡ってしまった人たち」だ。

そんな人たちが、自慢のギターを抱えて集まったギブソン・パーティー。
「音や」のドアを開けて「こんにちは〜!」と覗くその顔が
一様に辺りを窺って、なにやらそわそわしている。
荷物を置いて、周りを見ながらギターケースを開ける。
それをまた、みんながそれとなく気にしているのが面白い。(笑)
「何のギターやろ?」ってね。(笑)
みんな本当は「俺のギターが一番!」と思っているんだ。きっと。(笑)
だけど、隣のあのギターも気になるし
「欲しいな」って思っているギターもあったりして、そこが悩ましい。(~_~;)

夜勤明けだったり、あるいは自分のお店を休んでまで
この日、この場所にエントリーしてくれた人たち。
それを知った時、私は一瞬耳を疑った。
この気候のいい祭日…かき入れ時に、お店を閉めてまで参加してくれている。
まさに、お金やない、純粋に楽しみにしているということだ。
そんな熱い思いに応えたい。
「エントリーしてよかった」と思ってもらえるものにしなくちゃ…という思いがつのってくる。

問題はお客さんの入り。
パーティーというからには賑やかにやりたいけれど
世の人たちに「ギブソン」といっても
せいぜいギターのメーカーであることくらいの認識でしかないというのが
当たり前のところだろうと思う。
「それ以外にマーティンというのもあるよね」って答えが返ってくれば
上出来かもしれない。

そういう人たちに、このパーティーの楽しさをどうお伝えしたらいいのか。
ライブの裏方をやるにあたって、そこが一番の悩みどころだった。

ライブにはいろいろな楽しみ方がある。
「橋を渡ってしまった人たち」はギターでも楽しんでいるのがわかる。
よくよく自分のことを考えてみると
ギターも弾かないのに、ギターに少し興味を持たざるを得ない「環境」にあることで(!)
ライブを別の角度からも楽しむことができる。
勇造さん、このギターをここで選択しはったのはなんでかな?
あのギター、よく鳴ってるなあ…

そんな楽しみ方をみなさんにお伝えしたらいいのかもしれない。
「この道」に頭を少し突っ込むと、ライブが断然楽しくなる。
ギターを弾かない私が感じる「それ」を、みなさんにお伝えできたらいいな。
私はその橋渡し役なのかもしれない。

ギブソンという橋を掛けたギブソン・パーティー。
片側にはギターが大好きな人たちがウハウハと集まっていて
片側にはそれをどんなもんだろって思っている人たちがいる。
そこに掛かった「ギブソン・パーティー」という橋。
その橋で繰り広げられた、勇造さんを中心にした賑やかな風景。
そんなイメージを持ってライブを迎えることにした。
ギブソンというキーワードでエントリーした人たちの中、唯一弾きもせずに混じっていた私。
みんなの気持ちを理解しつつ、その橋で起こる出来事を楽しむことができたら…

お陰さまで、余裕を持って作成していたはずのチケットは完売。
チケット番号に合わせたくじ引きの券も
裏で大慌てで作り足すという、嬉しい誤算になった。
お客さんの中には、実はこのパーティーが前から気になっていたと
お店を休んできてくださった人もいた。
パーティーだからって、ドレスアップしてきてくれた人もいた。
ゲストの赤べぇは去年から
「僕もギブソン持ってますよ」って、会うたびに存在をアピールされていたし(笑)
楽しみたい人、楽しんでくれる人に囲まれて満員御礼状態になった。


歌で人は繋がる。
そして楽器でもまた人は繋がる。
たかがギター。されどギター。
ギブソンギター弾きはますますギブソンが気になり
ギターを弾かない人も、ライブに行ったときに今までより少しギターに興味が湧いて
橋を渡りあってお互いが交流し、楽しさが増えるといいなと思う。

って、私はギブソンの回し者ではありません。念のため。(笑)
でも、そろそろ、ギブソンからなんか言うてきてもいい頃ですよね、勇造さん!

いつものライブとは一味違うギブソン・パーティー♪
楽しんでいただけましたでしょうか?
エントリーしてくださったみなさん!ご来場いただいたみなさん!
ありがとうございました。


inserted by FC2 system