感謝/還暦/雨/霰ライブ 2005/6/25 in 豊中人権まちづくりセンター |
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ライブに行く楽しみの1つに それが「生きもの」であるから、という理由が挙げられる。 良くも悪くも、その時のミュージシャンの生を感じることができる。 今日、どんな「アノ人」に会えるのか、それが楽しみ。 その上、放送禁止歌特集となれば これはもう、生で聴く以外に手はない。(^-^) つまり、これほどライブなライブはない、ということかもしれない。 ほんとはちょっと忙しかったんだけど 聴き逃すときっと惜しいものになりそうな予感がして 「愛しの放送禁止歌」という甘美なタイトル(!)に惹かれて 不案内な豊中の地まで出掛けることにした。 |
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「今日は緊張しますわ。 俺、ラジオもテレビも出てないし 放送禁止もなんもあらへんのやけど」と笑いながら ロンサムウーマンブルースから始まった。 いきなり光玄さんの世界が広がる。 ギブソンJ45がよく鳴っている。 |
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続いて新長田の夜 ハープの音色がイキイキしている。 黄昏では、ギターのサウンドホールの上下を 軽くポンポンと置くように叩くいつものスタイル。 こういう弾き方を無理なくする人を、他に知らない。 抜群のリズム感。 錘…歌詞が切ない。 「チラシにすでに書いてあったし、やらなしゃあない」と笑いながら 主催者のリクエストの路地裏を。 途中で曲が終わったような雰囲気になって…ん?!(@_@) 「終わったみたいやろ?」と一言。 …それからまた曲は続いた。 |
勇造さんのサイドギターで鉛の粉 添うような金森幸介さんのギターに較べて 勇造さんのリードははっきりとした意志が感じられて 曲が太く仕上がっているように思った。 |
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地団駄 ♪伝えきれないで 地団駄踏んでいる 自分がいとおしい そう今日のタイトルは「愛しの放送禁止歌」… |
悲しい夜は自由になれるでは 太鼓のようなリズムがギターの裏で聞こえる。 ギターのストロークがシャキシャキ♪と小気味よい。 |
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勇造さんは新しいギブソンJ200で登場。 静かなアルペジオで自己紹介が始まる。 ♪生まれは京都のどまんなか 新撰組は壬生の町♪ |
嫌いなものを3つ挙げられた。>それはナイショ!(^_-)〜☆ 「放送禁止になった唄のどれもが 全部ラブソングのつもりやねんけど… こんなタイトルのライブは初めてです。(笑)」 静かに海の人が流れ始める。 勇造さんにはライブハウスがお似合いだと思っていたけれど こういうホールも、ちょっと舞台映えしていいなと 見上げながら聴く。 |
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勇造さんの言葉によれば「ポップなやばい曲」友部君 ♪電話をくれてありがとう 友部くん… このフレーズを聴く度に 電話がすごく嬉しかったんだろうなと想像する。(^-^) 背中ではお風呂の思い出話を。 「家に風呂がなかったので(そんな家はたくさんあった) 毎日近くの風呂屋さんに行ってたんやけど いつも船のオモチャをもって行ってて 2時間ほど入って、出ようと思たらそこに友達が来て また入った」と勇造さん。 きっと、湯当りの毎日やったやろね…(笑) |
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「もう少ししたら交通費が安くなるし そうなると、全国を廻りやすくなる」…と オールドマンブルーズ |
「湾岸戦争の時や9.11の後 アメリカで放送禁止になった曲やし 仲君がやりたいと言うて」という勇造さんの紹介で 仲さんがインストのソロで風に吹かれてとイマジンを。 初めてのこと。 |
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海のはじまり… 勇造さんの声が上に伝わって それが私の目の前のテーブルを震わせている。 勇造さんのストロークに 仲さんがメロディを乗せる。 続いて、ちょっと過激なサラ金ブルーズ |
同じ題名の映画に触発されて 映画を1曲唄にしたもの、さらば愛しき大地 別名:シャブには歯がたたぬ ここにも愛しいという言葉がでてきた。 光玄さんが表情豊かでしぼるような、いいハープを。(^-^) ♪恨んでも 恨んでも シャブには歯がたたぬ♪ |
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最後は花の都/ペシャワール 間奏の部分で 仲さんが印象的なギターを披露。 いつものペシャワールと少し違う構成になった。 ギブソンJ200の残響音がいい。(^-^) |
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アンコールの最初は 光玄さんのプラットホーム 真中でギターを抱える光玄さん。 立って唄われるのも、躍動感があっていい。(^-^) |
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勇造さんは明らかに自分のステージとは違う ギター弾きの顔になっていた。 仲さんは相変わらずのポーカーフェイス。(笑) 思わず、「気持ちええからやめられへ〜ん!」と叫ぶ光玄さん。 御機嫌に唄い弾き続け、曲が終わらない。(笑) |
続いて、勇造さんのワルツを踊ろう 光玄さんのハープが高く太い。 |
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最後は3人が代わりばんこに唄うグッドナイトアイリーン 光玄さんは有山じゅんじさんの訳詩で 勇造さんは中川五郎さんの訳詩で。 仲さんの声も久し振りに聴いた。優しい声だった。(^-^) |
この表情を見れば どれだけ「演り手も楽しかったか」がわかるというもの。 よい組み合わせのライブだったと思う。 |
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唄い手は最初から放送禁止を予期して唄を作っているわけではない。 勇造さんに至っては、「全てがラブソング」と断言されている。 思えば、誰が「放送禁止」としたのか。 裏側に、その時々の社会情勢が見えるよう… でも、制限が加われば加わるほど 皮肉にもそれは唄い手のエネルギーとなる。 その証拠に、唄い手はそんなことではへこたれない。みんなタフだ。 ここに、「なんのために唄うのか」という問いの答えを見る気がしている。 一番大事なもの、それは、それぞれのアイデンティティーじゃないのかな。 みんな「自分」を込めて唄っている。 だから、放送禁止になろうと、その唄を捨てる訳にはいかない。 それはつまり、自分を捨てることに繋がるから。 愛の形はいろいろ。 スレスレの愛だってあるんだから…ね。 放送禁止にして制限をかける、安易な手段を選ぶ人達に それが意味のないことを知らせたい、そう思ったライブだった。 主催者の石原びんさんの還暦を祝って開かれたライブの 打ち解けた勇造さんと光玄さん… ここ数年、2人だけでライブされることはなかったけれど またこんな機会があればいいな。 そう…放送禁止歌をてんこ盛りにして…ね。(^_-)〜☆ |