2005/1/8 |
|||
今年もまた1番のチケットをもらうことが出来た。(右下に小さく記載) そこには、勇造さんと並んでカンチの名前も… 今年もまた、お年玉になって唄わせていただける幸せ。 去年は舞いあがったから 今年はゆっくりじっくり楽しめるようであればと願いながら 落ち着いてリハに臨む。 今回は金沢から強力な助っ人が来京して ベースをつけてもらうことになっていた。 さて、年の初めの勇造さんはどんな感じだろうか… 主催のマンマさんに「何かリクエストは?」と聞かれた勇造さんに 「勇造さんの好きなように唄ってください」と答えはったマンマさん。 勇造さんの嬉しそうな顔が印象的。 二人の顔を見比べながら、私もなんとなく嬉しくなった。 そのあと、のんの食器棚を開けて ボトルネック用の手ごろなコップを探す勇造さんの後ろ姿を見ながら さて、何が始まるのかなって その手応えを楽しみにライブを待った。 |
|||
|
置きにいくような音で始まった歌いながら夜を往け PAがない分、いつもより動きが激しい。 |
||
一変してささやくような田中一村 波に揺れるようにギターが響く。 ここで新年のご挨拶。 「明けましておめでとうございます。 毎年1年の始まりは、のんさんのぽかぽかライブです。 去年はツアー100回 ラジオ出演やカラワンとのライヴやタイも入れると130回… ここからまたツアーが始まります。 今年は月に一度京都でライブしようかなって思ってるねん。(笑) 今年もよろしく!」 |
|||
今日のギターは新しい方のJ200。 てっきりハミングバードを持参されるのだろうと予想していたんだけど どうやら入院間近の状態みたいで 休憩させてはるようだった。 ちょっと心配。 |
|||
ハンク・ウィリアムスを聴きながら ギターが軽い。 |
「のんでライブの始まる前に マスターと店の前で立ち話をするときにふと交す言葉で 今年ものんに来たな〜って思います。 のんも30年ほどやそうですので (ここで、のんママが「よ〜わからへん」と返事…笑) おめでとうという気持ちで…」振り返るには早すぎる 軽いメロディーを刻んで足踏みされていた。 |
||
長いイントロから高野グランドマンションのブルーズ ギターと一体になって、時にささやくように… みんなの目がギターに釘付けになっている。 明るい和音から大文字が始まった。 1月だというのに、勇造さんの額からは 汗が滴り落ちていた。 最後は千切るように終わった。 |
|||
「やっぱり年の初めはこの歌を…」と激しいストロークで ジェフベックが来なかった雨の円山音楽堂 狭い舞台でも、やっぱり ♪こ〜んな格好して 立ってた〜♪ |
熱を冷ますように、しっとりとギターが友達 ハーモニクスで終わった。 |
||
♪ |
|||
「お年玉の1つ目は生き物です」という勇造さんの紹介で カンチの出番。 1曲目は新曲をウクレレで唄う。 歌詞は勇造さんに捧げたもの。 まだ名前が付いていない曲 |
2曲目はキムラさんのベースと一緒に康のブルーズ 「飲みすぎてこんなになったらアカンで、という唄です」と紹介。(笑) キムラさんとは、去年秋のおやじ本舗のツアー横浜で 1回やったきりだったけれど テンポ良く始まった。 キムラさんはこの日のために わざわざアンプを用意してくれはった。お〜きに。m(_ _)m ベースでボトルネック♪ |
||
♪ |
|||
さて再び勇造さん。 「カンちゃんの唄を聴いての、アンサーソングです」と Gチューニングでボトルネック酒のみの唄が始まった。 ♪生きていることのはかなさ うれしさ 50を過ぎたら よくわかる♪ (やろ?と、にっこり) 「カンちゃんの唄を聴いていると ところどころで、まるで自分と同じことをやっているなって 思う箇所があって…」と笑う勇造さん。 ん?ところどころって?どこどこ? かなり想像が膨らむ。(笑) |
ここで観客の中におられた 30数年前に拾得をこしらえた7人の仲間の1人 仲田耕実さんが呼ばれて前に出て スキャットで参加された。 ご機嫌な仲田節を披露! |
||
チューニングはそのままで始まったのが タイガージェット・山本シン 久し振りに聴く。 山本シンさんは、時々のんでもライブをされているので この場にふさわしい選曲。(笑) ♪50まで遊ぼ 50過ぎても遊べよ(勇造〜)♪ ♪60まで遊ぼ 60過ぎても遊べよ(カンちゃん〜)♪ ♪70まで遊ぼ 70過ぎても遊べよ(耕実〜)♪ ♪90まで遊ぼ 90過ぎても遊べよ(石田さん〜)♪ ♪100まで遊ぼ 100過ぎても遊べよ(Everybody…in non)♪ えらいことになってしもた…(笑) |
さて、新春最初の勇造さんの挑戦 それで十分をレゲエバージョンで唄うこと。 ずっと前からやりたかったことらしい。 「ひとりでレゲエするのは難しいので(笑)手拍子をお願いします」 三拍目にみんなで手を打つ。 会場が暖まる。 センシミーナ ♪センシミーナ 100まで生きよう♪ この場面で、勇造さんの目は石田さんに注がれていた。 口笛が加わって、しっとりと少し物悲しい。 細い弦から掻き揚げるように、パリパリとした音で終わる。 |
||
一変して激しいストローク海のはじまり どこかもどかしいような弾き方。 屈伸しながら、時に下にかがみこむギターワークに ハープの痛いような音が重なる。 弦が切れた。 |
弦をすばやく張替える勇造さん。 |
||
カンチとキムラさんを呼んで、アンコール。 「地震のことを思たら、この唄をうたいたい」と満月を。 カンチが時々リードを弾かせてもらい キムラさんがベースを。 いつもと少し違う満月になった。(^-^) |
|
||
ここで2つ目のお年玉、主催のマンマさんからCD「満月」のプレゼント。 チケットに付いている番号で決まる。 のんママの生年月日の合計からその数字が決められた。 私は1番だもん。毎年1番だもん。合計されたら敵わないも〜ん。 けど、1番がいいんだも〜ん。(笑) |
|||
続いて、勇造さんひとりで ある朝高野の交差点近くを兎が飛んだ 演奏の終わったカンチとキムラさんが その傍でかがんで じっと勇造さんの手元を見ていた。 |
最後に石田さんのリクエスト行方不知を。 みんなし〜んとして聴き入る中 石田さんは一緒に口ずさんでおられた。 静かにライブは終わった。 |
||
♪ |
|||
「勇造さんのギターのカッティング、好きですね〜」と キムラさんが言えば 「リズム感が抜群やもんな」とカンチ。 これが、アンコールの出番のあとで 勇造さんの真横に座わり 残りの2曲を食い入るように見ていた二人の ライブが終わってからの会話。 |
|||
ライブのあと、カンチのJ50をみんなが代わる代わる弾いて、唄い始める。 まずカンチがリクエストに応えて、シリーズ物(!)を唄えば 今度は砂布さんがにこやかにブルーズを そして、最後は勇造さんがギターを取って唄われた。 仲田耕実さんも、勇造さんのギターに合わせて「もう春かな」のアドリブバージョンを。 勇造さん、よほどカンチのJ50が気に入られたのか ギターが勇造さんの手から離れない。 「あ、どうしょ?離れへん!」って。(笑) どうしょ、って、それはないでしょ?^^;) 私が指板から指をうにうにと引き離したものの 隣の指が、その隣の指が次々に指板に張りついて、キリがない。(笑) 「それなら、J200と交換します?」と切り出したら、指が離れた。 何しろ、J50を抱えて唄ってはった曲が「GIBSON J200」やったんやもん。。。(≧m≦)ぷっ * |
|||
のんでの「湯たんぽぽかぽかライブ」に行くのはこれで三度目。 暖かさは変わらないし、勇造さんがのびのびしておられるのがいつも印象的なライブだ。 箱の大きさが目の行き届く範囲であるということと 縦長だから、四方に気を使わなくても 顔をまっすぐにしておれば、全てが見渡せるということ PAがない分、自在に動き回れるということ… 理由はいろいろあるだろうけれど 何よりも、ここが唄い初め、という気持ちの切り替えができていて 新しい勇造さんを見るような気が毎年する。 大概の人が、このライブが今年初めてのライブだろうし 振り返って自分自身も「今年は…」と考えるのにいい機会になっているように思う。 私の今年はね…もっと遊ぶ。(笑) 何しろ勇造さんも「遊べよ♪遊べよ♪」って唄ってはるし。(^Q^)/^ 「人生楽しまなくっちゃあ」って、そんなメッセージを年の初めにもらっているんだから 大手を振ってカッポできるぞっ。 そんな力を得て帰るのが、のんからの正しい帰り道だと思う。(笑) ここに出会ったみんなにとって幸せな1年でありますように。 ここに出会ったみんなが幸せに繋がりますように。 そんな願いを込めて、2005年の勇造さんの扉が開いたように感じた。 勇造さん、マンマさん、キムラさん、そしてカンチ… みなさんにありがとう! 今年がよい年でありますように… 今年もどうぞよろしくお願いします。 |