Yuzo Gallery Top  ◆2005




2005/12/6

南風楽天5周年記念ライブ


今日は南風楽天の開店5周年を記念したライブ。
勇造さん、仲さん、永見さん
そして福山からのぶ谷さん。
OAは中村達紀くん。
1000円でビールが呑み放題!





OAを務める中村達紀くんは
先日、お寺であったお月見ライブでも演奏していた。
ポスターには「驚きの高校生」
それに驚いたという本人。(笑)



若さゆえにまだまだ荒い。
でもその荒さが悪くない。
のびのびしていて勢いがあり
突き刺すような自分の世界を持っているところに
何やら可能性を感じさせる。
その辺りが、勇造さんや槙野さんの目に止まったのかな、と
想像している。




1曲だけ、仲さん、永見さん、のぶ谷さんにバックをお願いして
なんとも贅沢な景色の中での演奏。
その上、「はい!仲さん!」「永見さん!」なんて
ソロまで振るんだから
ステージでの度胸は、なかなか大したもの!(笑)


永見さんがレインスティックを持って水の音を
そこに勇造さんのハープが
遠くで仲さんのギターが鳴り
そして、のぶ谷さんのサックスがゆったりとかぶさって…

ゆっくりと息を合わせるかのように
長いイントロから始まった
マンゴーシャワーラブレター

♪命 半分 生きてしまった
♪命 半分 生きてこれた

仲さんのギターが異国情緒を漂わせている。




        1部

マンゴーシャワーラブレター
マダム・デカ
それで十分
雲遊天下
満月
帰郷






ここで南風楽天にお祝いの言葉を贈られる。
マダム・デカで出会ったというのぶ谷さんのサックスが
よい感じ。(^-^)
「今日はみんな、槙野さんが選曲しました!」
メキシコから帰って来られたばかりの、南風楽天槙野さん。
空港で荷物が半分しか受け取れなかったというのを
前日に電話で聞いて
「気の毒になって」選曲を任せたんだそうな。(笑)

それで十分
永見さんの足についていると思われる(見えない)鈴が
シャンシャン♪と心地よい。
勇造さんのギターが余りに激しいので
はや、弦が切れないかとヒヤヒヤ。幸い無事。



「暑なったな〜!今日の曲順はバッチリや!」と
笑いながら上着を脱ぐ勇造さん。
永見さんに「何枚着てるの?」って…
あまりに普通の会話で笑ってしまった。(>_<)






「それで十分」での激しい演奏で
チューニングが緩くなったギターで
雲遊天下が始まった。
まるでボブ・ディラン。(笑)

ラストに向かって
勇造さんと仲さんのギターの音が揃って来る。
やはり前の曲で負担がかかったのだろう。
3弦がブチッと切れた。




弦を交換している間に
行方不明の槙野さんの荷物が
1つ見つかったという連絡が入り
みんなが拍手!
満月では、永見さんが神妙な顔でリンを。
少しノドがひっかかったのか
右手にビール、左手はギターを弾きながら
音を止めること無く演奏する勇造さん。
この日はタイ語のバージョンも披露。






1部の最後は
客席におられた人に槙野さんがリクエストを依頼。
すかさず
「きよしとなんとか..やすし?たかし?」??
きよしとたかしの出て来る歌、
帰郷のことらしい。(笑)
「なんでそれをリクエストしたの?」という
勇造さんの問いかけに
「年末やし、きよしこの夜…で」って。。。((((((o_ _)oばたっ
あまりの返答に
私はしばらく笑いがおさまらなかった。。。。(≧m≦)くく。
きよしこの夜って…??
そのせいか?永見さんのウィンドチャイムが
効果的にキラキラ☆


舞台に高目の椅子を持ちこんで2部が始まる。
ものの1分で座りにくそうにモゾモゾ…(笑)

太陽のあたらない部屋で 休んでいきませんか

年に1回歌うかどうかという曲。
「太陽」という単語が「休む」と続くのなら
太陽のあたる部屋…のほうがずっと心地よいはずなのに
あたらないという歌詞が、静かでしっくりくるのが不思議。

           2部

太陽のあたらない部屋で休んでいきませんか
センシミーナ
背中
大文字
海の人
タイ米ブルーズ
列車を走らせる男たちの歌
振り返るには早すぎる





プレガイド・ジャーナルの記事を読んで
初めて勇造さんを知ったという槙野さん。
その時のアルバムのタイトル曲
センシミーナを。
最後のほうでは勇造さんが口笛を。
客席でも誰かが吹いていた。
6弦からたくし上げるように鳴らして終わる。



仲さんと2人で始まった
背中




「父親が痴呆になって、風呂に入りたがらへんようになった時
なんとか誤魔化して入れたんですわ。
風呂に入れている時、親子の立場の逆転したことを
なんかしらんけど、瞬時に理解しました。
ほんまに、一瞬にしてわかったんですわ。
その時、勇造さんのこの歌が出てきたんです。
勇造さんの歌は、そういう、何かある時に浮かぶ歌ですね…」
槙野さんが厨房からそう話された。
槙野さんのお父さんも、同じ72歳だったという。
その話を聞いて、みんなの胸にも
いろんなことがよぎったのではないだろうか。
私も胸がキュンとなった。

ギターの端から端までを存分に使って
且つ、とても手首を柔らかく軽く…


CDと本の紹介




永見さんもCDの紹介


インドネシアの津波のあと
チャリティーのライブをしようという話が
トントン拍子で決まったことを話しながら
そんな急な要求ができるのは、槙野さんなればこそと
勇造さんが感謝の弁を述べながら、
海の人を。
レインスティックが効果的。



タイ米ブルーズ
この曲も、「カセットを作らへん?」という
軽いノリで槙野さんと話したことがキッカケで世に出たらしい。
新聞に載り、ニュース番組にまで取り上げられ
以後、行きつけの酒屋さんの態度が変わったと笑う。
この曲を歌うと
タイのイーサンの子供達の顔が浮かんでくるんだそうな。


列車を走らせる男たちの歌
確か最初は、頭に
「この国で」という文言が付いたように思ったけれど
紹介では、歌はワールドワイドに成長していた。(笑)
さすがだなと思ったのは、
以前は歌詞カードを見てはったのに
アレほどの長い歌詞を、みんな暗記してはったこと。
この歌も、もう随分歌われたんだなと実感。







道路1つ隔てて
電車が走っているそんな場所でのこの歌。
歌詞にも出て来るのぶ谷さんが
「バリバリのフリースタイルで!」という勇造さんの注文に
酸欠になりかけながらも熱演。
終わってから
「よう頑張った!」というお客さんの賛辞が飛ぶ。(笑)






「5周年、振り返るにはまだ早すぎる」と笑いながら
振り返るには早すぎる

♪君が幸せに なれないなら
♪僕も幸せに なれない

ここが一番好きなフレーズ。(^-^)


最後はOAの中村くんも交えて
「南風楽天スペシャル・バンド」による
大きな自由
たまらなくなったお客さんが踊りだして
さながらダンシング・タイムになった。
大きな自由
ワルツを踊ろう





中村くんが下がって、最後にワルツを踊ろうを。
激しいダンスのあとのチークダンスのように
しっとりなだめる歌声。








アットホームな中でのライブだったせいか
永見さんもいつになくリラックス。(^-^)
お店にあった、メキシコ土産のあやつり人形が
いたく気に入られた様子で、熱中。(笑)
また、扱いも上手い!
人形の酔っ払った足取りに、みんなで爆笑した。


うぃっ。




仲さんまでが人形相手に、「なんでやねん!」って
突っ込みを入れはるのには大笑い。(^Q^)/^
ギターを離れた黄金の手が、この↑手つき!
…それこそ、なんでやねん、て言いたくなった。(笑)


     なんでやねん!

いつ行っても気さくに迎えてくださり
話も楽しい、南風楽天マスターの槙野さん。
言いたいことを言い合い
無理も聞き合える、そういう拠点があるのは
ミュージシャンにとって、とても心強いことだろうと思う。
「年の半分休んでて5年も続くなんて、この時代にすごいですね」とは
永見さんの弁だけど
頑張り過ぎない、その無理ない姿勢は
周りをも気楽にさせてくれる。
ケセラセラと楽になる。
まさに、南風楽天という響きにピッタリの場所。

そういう場所でのライブだから
メンバーのみんなもすごくリラックスしている。
ピリピリしたライブの緊張感もいいけれど
客と和んだ、でもちゃんと聴かせるラインを守れる場所は貴重だ。

これからも南風楽天では
ゆったりとしたライブが開催されるだろうし
そうやって次の区切りに向かうんだろう。
またその時、こんなほっこりしたライブに出会えますように。
近くにこんな場所があって、よかった〜!
外の寒さを吹き飛ばす暖かい気分でそう思った。


槙野さん、おめでとうございます。
そして、勇造さん、みなさん、楽しい夜をお〜きに!





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