Yuzo Gallery Top  ◆2005



2005/12/24



恒例になった年納めのクリスマス・ライブ。
バンドメンバーからのプレゼントも用意されていて
いつになくほっこりできる。




真っ赤な345で、寒さで縮こまった体を伸ばすかのように
大きな自由でライブの幕開け。


サラ金ブルーズ
勇造さんのギターがポコポコと鳴って
その合間に仲さんのギターが物語を作っていく。


     1部

大きな自由
サラ金ブルーズ
東へ西へ
汚れちまった悲しみに
IN NEW YORK CITY
センシミーナ
クリスマス・ソング
2階のおばさん(抽選会)





このところの仲さんのギターには
大きな変化を感じる。
まさに躊躇がなくなって来ているというか…
大胆で緻密なギターが頼もしい。


ハミングバードに持ち替えて東へ西へ

 ♪たった1つわかることは
  お前の敵には なりたくない♪

みんながそう思えたら、世の中はもっと…と思う。



汚れちまった悲しみに
中原中也を思い出したといって
その詩にメロディーをつけた曲を。
アコースティックギターを用意していた仲さんに
勇造さんが耳打ち。
頷いてエレキに持ち替えた仲さん。
スローなテンポのパーカッションに
しっとりとギターが寄り添い
ラストに向かって盛りあがっていく時
その意味がわかった。




12月の最初に歌いたい歌だという紹介で
呼吸を合わせて
ロックンロールの
IN NEW YORK CITY
勇造さんは時に、右手はマイクを
左手だけでギターを弾いて…
敬明さんも一緒にコーラス♪






センシミーナ
IN NEW YORK CITYで暑くなったのか
永見さんが上着を脱がはった。
敬明さんがレインスティックを…




最後は勇造さんのギターの1音で静かに終わる。




クリスマス・ソング
「年に1回しか歌わへん歌です。
こんな寒い時に来てくれて、おおきに!」


 ♪寒空の下で 眠る人もいる
  シルクのシーツで 眠る人もいる
  分ちあえたら 
  それは叶わぬ夢か
  祈ろう 祈ろう 
  今日はクリスマス♪
いよいよ恒例のクリスマス抽選会
用意されたプレゼントが披露されて
2階のおばさんの演奏に景気づけられて
くじ引きがはじまる。
1等は秋田の日本酒『勇造』
2、3等に当たった人は好きな曲をリクエストできる。
他にもメンバーからのプレゼントがたくさん…








仲さんはアジアの涼しげな帽子と、高山の赤カブ漬けという
不思議な取り合せのプレゼントを用意。(笑)
カブって!と声をかけると、ご覧の通り。
この帽子は友人に当たった!
そして、私は永見さんが引かはったクジで
CDを頂いた!(^Q^)/^

             2部

汽車が湖のそばを通るとき
海の人
列車を走らせる男たちの歌
アンコールへの道
高野グランドマンションのブルーズ
大文字

ジェフベックが来なかった雨の円山音楽堂(リクエスト曲)
帰郷(リクエスト曲)

「今年割りとぎょうさんの歌ができて…
最近の3曲を続けてやります」
そう言ってハミングバードで始まったのは
汽車が湖のそばを通るとき

 ♪春夏秋冬 
  北に向かうたびに思いだす 
  君のこと…♪

琵琶湖の近く、亡くなったライブの主催者のことを思い
車窓を眺める勇造さんの姿が目に浮かぶ。






海の人
そういえば、あの津波から1年がたった。
「今年はライブが全部で107回。
そのうち日本が103回、アジアが4回でした」
ベースの音がズーンと響き
それに太鼓の音が重なる。
そんなずっしりとしたリズムの中
仲さんのエレキが哀愁のあるメロディーを奏でる。
段々音が盛りあがっていき
最後はなでるように終わった。


列車を走らせる男たちの歌
一転、躍動感いっぱい!
バンドが反りかえっていくよう。
敬明さんのハープが激しい。



アンコールへの道
晴三さんのカリンバが軽快。
永見さんが細かいリズムを刻み
そこにバンドが乗っかっていく。






仲さんは晴三さんの代わりにベースを。




「コテコテのブルーズをやります!」と345に持ち替えて。
なんだろ?と思ったら
高野グランドマンションのブルーズ
ベースとドラムがズンズンと太いブルーズのリズムを刻み
バンドを踊らせる。




「クリスマスの夜に、このバンドメンバーと
一緒に生きていることを感謝します」と一言。




以前は「やってみよう」というノリだった
大文字
バンドとして完成されてきているのが窺える、余裕のある出来映え。
それにしてもすごく不思議でたまらなかったこと。
勇造さんがハミングバードではなく
345でこの曲を演らはったこと。
横にハミングバードがあったのに、なぜだろう?
このことをあとで聞こうと思っていて、忘れた。



ハミングバードに持ち替えて
ジェフベックが来なかった雨の円山音楽堂
抽選会で、リクエストされた1曲。
リハをしていないので
1部と2部の間に打ち合わせをするはずが
忘れてはったらしい。(笑)
この曲もまた、バンドで演ることに抵抗がない。



こんな格好して 立ってた〜♪

今回はばっちり撮れた。(^_^)v







ライブに行ったことがある人なら
きっと音が聴こえてくるだろう、想像できるだろうという
勇造さんならではの演奏スタイル。







「遠いところ、近いところ
いろんなところから来てくれて、ありがとう!」
最後にもう1曲のリクエスト曲、
帰郷を。



こうして、全曲バンド構成という珍しいライブが終わった。






なんだかみんな、いい意味で
大人が壊れて少年の顔になっていた。


終わってから永見さんに
スノーマンのあやつり人形をプレゼントした。
先日の南風楽天で
余りにお気に入りだったようなので…
お店に見当たらなかったので、一部手作り。
ゆえに、マリオネットと呼ぶには
いささか物足りない代物だけど
ほんまにお好きみたい。
片付けを放りだして、ずっと遊んではった…(笑)
そのうち、1部と2部の合間に
「人形使い永見オンステージ」が見られるかも…(笑)



「難しいなあ…」
いやいや…なかなかの使い手。
ドラムの勘のいい腕が、こんな形で発揮できるなんて…(笑)



動きが速すぎて、人形がお団子にしか写らない。(笑)




ライブのあと、敬明さんのリクエストで
プレゼントしたカードと一緒に記念撮影を〜☆
1年間お疲れさまでした〜!





永見さんがお礼?にくれはったチケット。
なんだろ?と思ったら
呑み屋さんのビールのタダ券。
歩いてたらくれはったんやって。
まあ、なんと申しましょうか…ね。(笑)




今回のライブは全曲がバンド構成というのが際立っていた。
これは初めて見る光景。
そこには、ソロとしてすでに完成された曲を
もう1度、いい意味で潰して練り直してみようという作業が見えた気がする。
バンドで出来る、拾得ならではの試み。

こうして、なんらかのテーマをもって重ねてこられたライブが
この1年間で107回。
つまりは3日に1度という計算。
数字だけを見れば、隙間のあるものに映るかもしれないけれど
ツアーで追っかけをして、連荘でライブを聴いてみると
その大変さが身に染みてわかる。
移動して、久し振りに会った人達の離さない熱いエネルギーに囲まれ
リハをして、本番をして、そのあとまたまた熱い人達と打ち上げ。
主役としてずっと注目され続けるわけだから、緊張が1日を支配している。
一晩寝て、翌日また移動…
3日目くらいになると、付いていくだけでもフラフラになった。
その中でゆったりと構えて歌い切るなんて、ほんとに体力の要る大変なことだ。
ましてや、相手に感動を与えるなんて、余裕がなければできない。
でも、いい訳は通用しない。
ファンは日々入れ替わるから、疲れは見せられない。
みんなカレンダーに丸をつけて、「この日」を待っている。
ファンにとっては、1/107ではなく、1/1のライブなのだから…
その過酷さをも楽しみながら、歌い続けてはるんやなあと思う。

♪自分で選んだ 道をすすめ

1年間、私が勇造さんのライブに行ったのは12回。
その記録を振り返って、これは勇造さんのライブレポでありながら
自分の足跡であることに気付いた。
時々さぼりながらも、私ものんびりと続けて行けたら…





この1年を振り返ると、私にもあったように、勇造さんにもたくさんの別れがあったようだ。
過ぎてみれば、有ったことを有ったと受けとめるしかないけれど
大きな力、防ぎようのない力の前に、ほんとに無力だと思い知らされる。
無力だからこそ、ほんの少しある力の全力で生きるしかない。
この1年の新曲を見ても
いかに勇造さんが「命」を大事に抱えておられるか、それを実感した。
繋いだ命を明日に繋げ、明後日に繋げ、来年に繋げ
雑多なものの中で、私も自分を見失わずに生きていけたら…
勇造さんの歌を聴くたび、そう思う。

多くの熱烈な勇造ファンのように
この歌を聞いて救われた、というような決定的なものは私にはない。
ただ、歌全体の後ろに流れている、ひたひたとした愛情の舟に
間違いがないと確信している。

♪君が幸せになれないなら
僕も幸せになれない♪

歌という掴みどころのないものを掴んで、30年以上も歩くために
一番大事だったのが、そういう愛情だったのではないか。
「全てがラブソング」といわれる所以がそこにある気がしている。
その舟に時々つかまりながら、私もゆっくり次に繋げられたら…


勇造さん、バンドのみなさん!
1年間ほんとにありがとうございました。
ライブ中はもとより、終わってからもいろんなお話ができ
とても楽しかったです。(^-^)
私は歌を聴きながら、みなさんの笑顔を見て
幸せな気分になっているんだなあと思います。

来年も更に楽しい時間を期待しています。

次の1年が、ご健康でよい年でありますように。
楽しい時間をたくさん、お〜きにでした。(^-^)





inserted by FC2 system