2003/5/5
ライヴの前に拾得のテリーさんにお会いし 2月22日に演奏された♪しょうちゅ〜う しょうちゅ〜う♪の 唄のタイトルをお聞きしたら 「ええ加減なもんですわ、そのままの『焼酎』っていう題です」と ご機嫌の答えが返ってきた。言うことなし!(笑) めんたんぴんの『メキシコの山』は 敬明さんと“適当に”やったものだし>ここで、敬明さん頷く。(笑) 久保田真琴の『ラッキー・オールド・サン』に至っては 「ギャラなし!Tシャツの1枚ももろてませんで!」という答えに 大笑いになった。(^Q^)/^ このおおらかさ…ええなあ。 「“ライク・ア・ローリングストーン”をまたやってくださいね。」と 念押ししておいた。(^_^)v |
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オープニングの曲が『歌いながら夜を往け』 ん?今日の曲構成はいつもとちょっと違う感じ… 最初にメンバー紹介があった。 初めからみんな楽しそう。 そのまま『ブンミー』に続く。 |
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やっとここで勇造さんが話し出される。 「YuzoBandも丸6年になりました。 ボブ・ディランを聴いて、もういっぺん自分のバンドを作りたいなぁおもて… 勇造バンド、これからも進化していきますし、よろしくお願いします。」 ほんま…聴くたびによくなっていると感じるバンドです。 |
「5月になったら唄いとうなる曲がいくつかあって…」 そう言って始まったのが『小松ちゃん』 いつもより頭のアクセントの強い唄い方。 バンドがどんどんうねってくる。 |
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『マダム・デカ』 敬明さんのハープが笑っている。 体から自然に出てくると言わんばかりの、抜群のリズム感。 |
仲さんは相変わらず丹精に… |
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【今日のスペシャルゲストは山田晴三さん】 「ほな、よろしく!」と晴三さんに舞台を譲られた勇造さん。 それに応えて 「お呼びにあずかりまして、ありがとうございます」と言いながら 「お呼び出し」のカリンバを鳴らして晴三さんの登場。(笑) カリンバの先にシェーカーが付いていて シャカシャカ♪と振って伴奏しながらの演奏。 「こんなややこしいことしてるから 途中でちゃう曲になってしまうことがあるんですわ」と言われる通り ほんとに途中で別の曲になりかけて(!) 笑いながら、「戻ってきた!」(>_<) |
「スペシャルゲストに誰を呼ぼうかなとおもてんけど 自分のバンドにスペシャルゲストがおるやん!」と にっこりとベースの山田晴三さんを紹介される。 カリンバの名手!
カリンバの伴奏で 『500マイル』と『in my life』を唄われた。 なんとも言えない、いい声を聴かせてもらって ほっこりしました〜! |
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『さらばジャマイカ』ではバンドをバックにカリンバを演奏。 勇造さんのギターはギブソンJ160Eに。 |
モゾモゾと後ろに行かれたと思ったら 今度はベースに持ち替えて 『I shall be released』のレゲエ・バージョン。 これ、すごくよかった!雰囲気でてました! 晴三さんにしては珍しいアクション!(笑) |
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勇造さんのソロで2部の幕開け。 『コーヒーブルーズ』 途中で「ハーモニカを(肩に)付けるのを忘れた…(笑)」と みんなでそのフレーズを唄うことになる。 「今日はライヴを主催してくれている人達の顔がようけあるね。」と 客席を見渡して「あそこにも、ここにも…」と一人ずつ客席を指さされた。 「年100回ライヴをして、俺も旅の唄うたいなんかな?」と言いつつ 新曲『旅の唄うたい』が始まる。 ♪一人 気になる奴がいる あいつは今ごろどこにいる 都会の暮しに疲れたころ 一人ギターを弾くのだろうか♪ ♪それ以上何も望まない 君がいてくれたら…♪ この唄をうたわれる時、きっといろんな情景が浮かんでいるんだろうな。 |
スペシャルゲスト晴三さんと『夢で会いたい』 まるで子守り唄のように、カリンバがぴったり。 終わってから、二人がにっこりされた。 |
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「そろそろロックをやろかな!?」と いたずらっぽく笑って、勇造バンドの勢揃い。 『マイ・オールド・フレンド」 こんな激しい曲やったっけ? |
仲さんのリードがどこまで行く?と思うほど どんどん昇っていく。 |
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5/3、 5/4、大阪高槻のジャズフェスティバルで あちこちのバンドとセッションしておられる永見さんの演奏を聴いていた。 古谷充さんのバンドに加わって演奏された時などは 1500人のホールが2000人の人で溢れかえり まさに立ち見も出来ないほどの盛況ぶり。 そのお客さんを前に、ご機嫌な長〜いソロを披露してくれはった。 元々の体のキレがいいと言わんばかりの シャキシャキと歯切れのいいドラム…好きですねぇ。 ホンマにええドラムを叩かはる。(^-^) |
『唇かみしめて』 気持ちのいいドラムと 唄うハープ ベースがしっかり低音を押えて 勇造さんの体の向き1つでギターがうねり出す。 ほんとに呼吸がぴったりと合っている。 空気の渦ができているよう… |
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途中ピックを口にくわえて… |
『花の都:ペシャワール』 どこまでも主役はJ200… それを囲むように 頭にだけギターとベース音が入り 後ろで、シャ〜ッ♪とドラムのハケの音。 その合間を敬明さんのハープが埋める。 カーンという音がした後 もう一度念押しのようにギターを叩かれて 2部が終わった。 |
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「急に唄いとなった…」と始まったのが 初めて聴く『LONESAM TELEPHONE BLUES』 どうやら、来たる6月28日、29日のバースディライブの ソロの時の「めったに唄わへん曲」にエントリーしている1曲のよう。 それを堪え切れずに唄わはった!(^-^) 「Eのブルーズです」と始まって あれあれ?と思っていると 途中で『高野グランドマンションのブルーズ』になってしまって…^^;) あれれ?と思っている間にまた『LONESAM TELEPHONE BLUES』に。 思わず声を出して笑ってしまった私。 勇造さんも「戻ってきた〜!」と笑顔で応えてくれはった。 いろんな曲に変化できて、ブルーズって単純で面白い! めちゃくちゃブルージーな1曲。 このバンドにはブルーズがお似合い。(^-^) ♪電話なんか なかった方がいい 言葉なんか なかった方がいい 電話がチリーンとも 鳴らない♪ (歌詞はうろ覚えです。悪しからず…^^;)) |
最後は『雲遊天下』 1番はギターソロで、2番からバンドで。 シンバルの音が心地良い。 揺れるようにライヴが終わった。 |
今回のゲストはベースの山田晴三さんだった。
日頃は後ろの方の、ライトもあたりにくいところで、静かに演奏されている。
そのいでたちは、どこか修行僧のようにも見えるほど。(笑)
実際にお話しても、とても静かな方…けど、おもしろい!(^-^)
なんか「頃合」にええ加減で、肩の力がひょろんと抜けている。
その晴三さんのカリンバのソロを聴いて、唄を聴いて、その底力、音楽性の高さを改めて知った。
まさにそこに誰でもない、「晴三ワールド」があった。
このライヴの前日、前々日と、大阪高槻で行なわれたジャズフェスティバル(市民レベルでは全国一)では
ドラムの永見さんのジャズ演奏を聴いた。
ここでいろんなバンドの演奏を聴く事ができたので、ドラムの音の違いがよくわかった。
永見さんには永見さんにしか出せないドラムの響きがあった。
ここでもまた、しっかりと『永見ワールド』を満喫させてもらった。
いろんなバンドに加わって、この日も朝4時までセッションされていたそうだ。タフ!
ほんとに笑っているような、ラフィング・ハープの敬明さん然り。
そ知らぬ顔をしながら、うねりのあるギターを聴かせてくれはる仲さん然り。
そしてそして、勇造さんは言うまでもないこと。
それぞれにオリジナルの世界があって、それが喧嘩せずに見事にひとつに仕上がっている。
そう言えば、この前のアザーサイドで勇造さんが言うてはった。
「うちのバンド、ええやろ?押しのけて前にでたりするもん、おらへんねん。」
バンドのメンバーの質の高さ、その柔軟性、コミュニケーションの良さ、それが底力になっている。
演奏している人が楽しくてたまらない様子だから、聴いているほうもこの上なく楽しいひとときを味わっている。
同じ曲を同じメンバーで聴かせてもらっても、全然飽きない。
ブルーズやっても、ロックやっても揺れる大人のバンド。ご機嫌なライヴでした。(^-^)