◆Kanchi Gallery Top2017




2017/11/11

〜先輩や後輩〜

月一の中村“たこ”達紀音楽祭

出演:カンチ・奥村ゆき・中村“たこ”達紀




日の暮れるのが早くなった。
まだ5時半過ぎだと言うのにとっぷり暗くなった店先で
中村“たこ”達紀くんが看板にお知らせを描いていた。

二度目のピアマータは、中村“たこ”達紀くんのお母さんであり
ジャズピアノを弾いておられるオーナーのお店。

彼からお声が掛かって
中村“たこ”達紀くんが「先輩」「後輩」と思う2人をゲストに
ライブが開催された。



  

トップバッターは「先輩」カンチ。

ずっとずっと後輩、という意味を込めて奈美ちゃんの歌を
そしてずっとずっと先輩、という意味を込めて父親の歌を歌う。

この構成で、カンチがテーマについて考え、それに添って曲をえらんでここに立っていること初めて知る。

  

奥村ゆきちゃん、24歳のバリバリに元気な歌うたい。
いつもは弟と一緒に「奥村兄弟」(あえて兄)として演っているらしいけれど
この日は弟さん(かほん)の都合が付かずに、1人で登場。
ギターが大好きというだけあって、上手い!
まるでニール・ヤングのように髪を振り乱し、左足を大きく振りあげて、独特のスタイルで歌う。
ストリートで鍛えた歌声は元気いっぱい!

カンチが奈美ちゃんの歌を歌ったことで
予定外にアンサーソングとしてあっちゃんという歌を歌ってくれた。

  

とりは中村“たこ”達紀くん。
新しいアルバムを聴かせてもらっていたけれど
なんだか随分大人になったなあという感想。
そう…彼との最初の出会いは南風楽天で、たしか中学生くらいだったか。

音もギターもシックに暴れる。
歌の向こうに中村“たこ”達紀くんの思いが見えるようになって
格段に良くなったなあと思う。



アンコールではみんなで一緒に歌う。



カンチの口ラッパに爆笑!



先輩と後輩という、真ん中に自分を置いて中村“たこ”達紀くんのつけたのタイトルに
彼はどういうライブにしたいんだろう?と考えた。

その謎解きは、中村“たこ”達紀くんの
今までいろんなときに、僕にいつもやさしく「どうしてる?」「元気にしてるか?」と声を掛けてくれたという
それが2人の共通項だと明かされて、それだったのかと納得する。
つまり、それは中村“たこ”達紀くんにとって、1本の糸で繋がっている関係という証しかと。

中村“たこ”達紀くんは30歳そこそこ、奥村ゆきちゃんに至っては24歳という若さ。
で、カンチは…少なくとも倍の人生を歩んでいる。
それゆえ、先輩、後輩という言葉になるんだろうけれど
1日一緒にいて、あれこれ他愛無い話から、音楽の真剣な話まで
呑みながら食べながらいろいろ話していると
そこに若干の経験値の違いはあるものの、まったくフラットな関係であることに気付く。
繋がっているからこそ、先輩後輩という関係性がでてくるんやね。
年齢は違うけど、一緒やということが、タイトルの向こうにあるような気がした。

そうやねん。
日々いろんな人に出会い、年上の人への敬う思いは当然あるけれど
実は年齢なんか全然関係ないお付き合いをさせてもらっている。
友だちの子供であっても、それは独立した1人の人として存在するし
あるいは若者であっても、同じく対等だと思っている。
打ち上げで中村“たこ”達紀くんのお母さんと盛り上がったのも楽しかった。
何度かすれ違っていたけれど、この日初めてゆっくりお話しすることができた。

音楽を真ん中に利害のない関係が広がっている。
好きなことが一番大事で、あとのものは付属品…ともいえる。
そんな関係が好き。

その中で中村“たこ”達紀くんと1本の糸で繋がり
また奥村ゆきちゃんと新しく繋がったことも嬉しい。

そして、来てくださったお客さんたち…この人達と繋がれなかったら
ただの自分勝手な歌うたいの集まりになってしまう。
黙って聴いて、時に合いの手を入れて、時に感想を発してくれ、時に笑ってくれる
そんな上等なお客さんがいてこそのライブ。
こんな繋がりは大事にしたい。そして膨らませて行きたい。

中村“たこ”達紀くん!呼んでくれてありがと。
そして、あの日ご一緒できたみなさんに感謝です。
楽しかった〜♪


(中村“たこ”達紀くんのお姉さんが作ったというサメのオブジェ)


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