Kanchi Gallery




2012/6/9

五十嵐正史&ソウルブラザーズ VS 鼻炎トリオ



2009年の勇造さんの円山音楽堂コンサートのとき
勝手に前夜祭・後夜祭をやったことから
今年で4年目になる
五十嵐正史&ソウルブラザーズを迎えてのライブ。
今年は鼻炎トリオとして迎えることになった。

カンチが描いたみんなの似顔絵。
見ているだけで顔が和んでくる。(笑)
まさに、このまま…!
付き合いも長くなると
その向こうに「人となり」まで見えてくる。(笑)


南風楽天に初お目見えの鼻炎トリオドラマー・アリマさん。
限られたステージの中でドラムを工夫してくれ
コロコロに縛り付けてやってきた。

久しぶりに組み立てるとかで
あれ?こんなんでよかったっけ?って
ネジを締めたり緩めたり。(笑)
ドラムは準備が大変やね!





先に揃った鼻炎トリオが
リハを始める。
やぁやぁやぁとやってきた
五十嵐正史&ソウルブラザーズの面々。
大橋さんも江上さんも同行。
江上さんはメンバー並みに、この4年間皆勤?!
今年は私の入院騒ぎもあって
みんな心配してくれていた様子。
再会を喜び合う。



そうそう…この音!)^o^(
聴き覚えのあるサウンドが広がる。




実は直前に
「満月の夕」(ソウルフラワーユニオン)をリクエストした。
コードの確認にしばし演奏が止まる。
もしかして、ややこしいものをリクエストしたのか。
ちょっと申し訳ない気持ちになる。


最後に全員でリハを。
満員電車のようで、並ぶと壮観!(笑)

リハのあとに、あの「高槻の楽器屋」に私が車で
ハープを購入する五十嵐くんを案内。
お店の前で待っていると、偶然、「店長」が歩いてくる…おおおっ。
向こうも私に気付かれたようなので
「友達がハープを買いに来たんです!」って
なにげ?に一声を掛けた。
しばらくして五十嵐くんが息を切らして車に戻ってきた。
「まけてくれました!」って。\(^o^)/

さ、いよいよ本番だよ。



まずは鼻炎トリオから。



しょっぱなに、今の政治に不満爆発の
アドリブブルーズ
五十嵐くんが買ってきたばかりのハープを吹いてくれる。



ディランのカバーが続く。
今日は好きな恰好で…!ということでヘルメットを脱いだ鼻炎トリオ。
キムラさんはゴーグルをしている。(笑)


足に先日寺町三条のコイズミ楽器で入手した鈴をつけて
シャンシャンシャン♪とリズムをとりながら
キムラ楽器謹製のギターバンジョーを抱えたカンチ。
歌うは
鎮魂歌
スナフくんのギターがええ感じで鳴く。
私の前に座っていたSさんが、振り向いて褒めてくれた。

≪鼻炎トリオ≫

アドリブブルーズ with 五十嵐正史 
風に吹かれて
Like a Rolling Stone
鎮魂歌
深夜高速
一本いっとこと思うだけで良かったのに
おっさんのブルーズ with 山村剛
月ってほんとに
康のブルーズ with 梅田ゆかり

一本いっとこと思うだけで良かったのに

何を隠そう?勇造さんの
殺そうと思うだけで良かったのにを拝借した歌。
関係者にバカ受け!(笑)
演奏している鼻炎トリオも、この曲は楽しいらしい。(>_<)




ソウブラから山村くんを借り出しての
おっさんのブルーズ
何度聴いてもはちきれそうな炸裂三線。
ネックが踊ってる〜!

山村くんはもう、名実ともに半分鼻炎トリオやね。(笑)


通常のライブでは
おっさんのブルーズをやれば
そのあとに
おばはんのブルーズをやらないと
客席が収まらない?のに
今回は、ななななんと
ヒバリさんが突然立ち上がって
「ラブソングはないの?」の一声。
これにはびっくり!\(◎o◎)/!
そして「ありまっせ〜!」と歌い出したのが
月ってほんとに




最後は客席からもリクエストのあった
康のブルーズ
となれば、梅ちゃんの出番!
♪どこがええやっちゃねん!♪誰がええやっちゃねん!のコーラス。
梅ちゃんは曲を全て理解して吠えた!(笑)

それにしても、どのバンドにいても「掃き溜めに鶴☆」状態の梅ちゃん。(笑)






さて、後半はいよいよソウブラの出番。

お揃いの黄色いTシャツを着ているけれど
リーダーだけはちょっと外して
先日亡くなった関東の伊藤さんのシャツに
ヒバリさんに勧められてバザーで買ったばかりの
勇造さんのベストを羽織って登場。
ビジュアル的にも
全員黄色よりよかったという声あり。
それにしても、始まった途端感じるのはやはり
「このバンドは明るい!」ということ。
まっすぐに明るい。
その迷いのなさが魅力だ。



弾けるようなソウブラもいいけれど
今回は
残された場所でが染みた。
肩の力を抜いて、みんなが無理なく演奏し歌っている。
歌の中にある普遍性が、しずしずと迫ってくるよう。
いい曲やと思う。

 


 
≪五十嵐正史&ソウルブラザーズ≫

新しい日々
そこからロック
光る水
ゴールウェイ・ガール
反対ロック
抵抗の歌
残された場所で
廃炉! with 鼻炎トリオ

反対ロック
も楽しかったね。
まさにソウブラのためにあるような
ストレートな曲♪
 

いよいよ今回のテーマとなった
廃炉!
まさに、大飯原発を再稼働するという記者会見があったばかりの
タイムリーなテーマとなってしまったことが残念だけれど
廃炉〜!と 明るく主張することで
やっている側もエネルギーをもらえる。
そんな伝え方を教えてくれた歌だ。

リズムギター、ダブルリードギター、ダブルベース、ギターバンジョー、三線、ドラム、タンバリン…
ステージはおもちゃ箱をひっくり返したような騒ぎ。
「嬉しい!嬉しい!楽しい!楽しい!」
どの楽器もそう言って飛び跳ねている。(笑)

 

この2人、並ぶとなんだかしっくりくるんよね。(笑)


≪アンコール≫

満月の夕(ソウルフラワーユニオンのカバー) 
大文字



リクエストした
満月の夕は、実は今は亡きMさんの十八番だった。
Mさんは去年のこのライブに来てくれ
オークションでもたくさん競り落とし、大きな掛け声も掛けてくれていた。
音楽的なセンスは抜群のMさんだった。
だけど…あのライブの1ヶ月後に急逝された。
満月の夕は彼が好きだった曲でよく歌っていた。
あまりに彼の印象が強くて、辛くてもうこの曲を演奏できないという仲間もいるほど。
だから1年たったこの時にやってほしかった。
わがままを言ってごめんね。
歌ってくれてありがと〜!



そして、やっぱり最後は勇造さんに敬意を込めて
大文字を。
客席にいた森田大地くんをステージに招いて
カンチのギターを弾いてもらう。
これでまた、ギターが1本増えた。(笑)



このごちゃごちゃがたまらん!(笑)



どこかで見たポーズ。(笑)
炸裂してライブは終わった。



ほんの5年ほど前は、名前だけの仲だった。
そこに「勇造さん」というキーワードが入って繋がった途端
彼らは吸い寄せられた。
生息地は東と西。
有りようも全く違う。
だけど…その違いに勝る「惹きあう」ものがあるんやね。

1年、みんながたくさんの別れを経験していた。
どれもあまりにあっけない、あまりに唐突な別ればかりだったことを思うと
今ここにいることが奇跡にさえ思える。
私は更にその思いが強い。
その奇跡の中に生まれた嬉しい出会い。
それぞれがやりくりして、時間も体力もお金も使って
それでも尚、会いたいと思えることに
今、胸が熱くなる。

「あなたに会いたい人はいますか?」
「損得抜きでやりたいことがありますか?」

彼らには会いたい人がいて
損得抜きでやりたいことがある。

歌が無くても生きていける。
だけど、歌が無かったら繋がらなかった。
想いを乗せて歌う。
よい仲間を得たと思う。

この日、廃炉を一緒に歌って、想いを同じくしてくれたみなさんに感謝します。
挫けないで、諦めないで、私たちの方法で訴えて行きたいですね。
そして、幸せになりたいと思います。

ありがと〜!


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